参加者の声
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○防災を勉強するまでは、災害のことなどよくわからなかったが、新聞作りやゲーム、いろいろな人の話を聞くうちに、災害は怖いと感じた。自分たちの学んだことをみんなに伝えて、役に立ちたいと思う。
○最初は「防災なんてやだなあ」と思っていたけれど、勉強していくうちに「防災でみんなに勇気をつけよう」と思って一生懸命やった。
○私は防災学習を2年間続けていろいろな知識を持つことができた。今は、その知識を地域の方々に教えてあげたいと思う。
○2年間防災学習をしてきて、地震が起きたらこういうことをしたらいい、こういうところが危ないなどがよくわかりよかった。この学習は、もし関東大地震がきたら役立てたい。
○防災学習をして、生き延びる力がついたと思う。卒業してからも、防災学習を続けていきたい。
○4年生の時は防災のことなんて考えたこと無かったのに、5,6年生になっていろいろと防災について学べて良かった。これからも、もっと頑張りたい。
○我孫子市の人の役に立てて良かった。
○今まで学習してきたことは、災害が起こったときに自分のためになるから、防災学習はためになる学習だと思う。
○防災のこととかいろいろ学べて楽しかった。これからもやっていきたい。
○家族と防災マップを見て、いろいろと話し合いたい。
○「ぼうさい駅伝」をお母さんと一緒にやってもらって、「非常食を用意しておこう」という気持になってもらいたい。
○「ぼうさい駅伝」を家族と一緒にやって楽しく防災のことを学んでいきたい。
○「ぼうさい駅伝」で多くの人に防災について学んでもらって、実際に災害が来ても迷わず判断できるようになってもらいたい! |
感想・反省・課題
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子どもたちは、地域への情報発信に大変意欲的に取り組んだ。近所の方や、アンケート結果などからお礼の言葉や、励ましの言葉をいただき、自分たちの学習の価値を実感することができた。それがまた、子どもたちの学習意欲へとつながりとても良い形で、地域との双方向コミュニケーションをとることができた。子どもたちの頑張る姿に、他学年の保護者の関心も高まり、防災学習に対する理解がぐっと深まっていった。
学習に、防災ゲームを活用し楽しさをとり入れたことは大変効果的であった。
子どもたちは、2年間にわたり防災学習に対する意欲的な姿勢を持続することができた。
子どもの感想の中に、「防災新聞や防災ゲームは、作る側はいろいろと調べることで学ぶことができ、読者やプレイヤーは楽しみながら学ぶことができ、どちらにとっても大変役に立ち、とてもいい手段だと思う。」とあり、子どもたち自身もその効果を実感していたようである。
防災は、続けることに意味がある。そのためには、子どもたちの意欲が持続する方法をとらなければいけない。また、今後の生活の中でも生かしていかなければいけない。
今回の2年間の防災学習を通して子どもたちは楽しみながらも、自ら考え学び取り、様々な知識と知恵を身につけることができた。さらに、多くの方々から高い評価をいただいたことで、自分たちの考えや、活動に自信を持つことができた。子どもたちはきっとこの2年間の充実した学習を忘れることは無いと思う。
子どもたちはこの2年間、確実に「地域の防災リーダー」として、人々の防災意識を刺激し、高め、リードしてきた。
そして、彼らが大人になったとき、確実に地域の防災リーダーとして活躍、または、防災リーダーを支援する立場に立つことと信じたい。
今後の課題としては、子どもたちがはじめの一歩を踏み出した防災学習を、湖北地区のみでなく我孫子市内全域、さらに千葉県全域に広めていくことである。
そのためには、この2年間の防災学習の学習計画をモデルパターンとして広く紹介していき、子どもたちの作成した防災ゲームを他校でも取り組めるようにするためのシステム作りを工夫していく必要がある。その方法を模索し確立ていくことが今後の大きな課題である。 |
今後の予定
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[来年度以降の進め方]
湖北小学校の後輩に、自分たちの防災学習を引き継げるような資料を残していく。長時間の取り組みではなく、短時間で取り組めるような学習設定もおこない、誰もが気軽に取り組めるような防災学習を提案していきたい。
[是非実施してみたい取り組み]
○我孫子市内の学校をつなぐ学校間LANを利用して、湖北小の取り組みを我孫子市内に広めていきたい。
○新たな防災ゲームの考案および活用 |
事務局から一言
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2005年度防災教育優秀賞受賞。子ども達が学んだこと・伝えたいことを「防災新聞」にまとめ、毎月、保護者や地域に850部以上配布した。また6年生が低学年に、ゲームを使って防災への意識を持たせたことも評価された。活動内容に、継続性と深みが感じられ子どもたちによる最終発表も印象的であった。 |