「人と人との温かいつながり、ふるさとを愛する心」カレンダーの裏にあるこの言葉は、地元教員として私が最も大切にしている言葉です。過疎化が深刻な我が由岐町では、町外へ出て行く若者が後を絶たず、将来由岐町にとどまる生徒を育てたい。そのためには、「由岐町を今以上に知ってもらい、今以上に愛してほしい」という願いを持っています。この防災学習を通じて生徒たちは地域の中に入り、地域の人とふれあう中で、人と人とのつながりの大切さや町の良さに気づき、由岐町を好きになってくれたと思います。防災学習で深めたつながりと、ふるさとを愛する心を生涯持ち続けてほしいです。
由岐中学校 大田 弘士
中間報告で林先生から「アウトカム」の重要性について、私は理解したつもりでいました。
しかし、この1年間の防災教育を通じて、「私は勘違いしていたかも知れない」と思いました。
私達は生徒達と一緒に防災教育を通じて「防災カレンダー」というハードのアウトカムを作った気でいましたが、それは単なるアウトプットでしかありませんでした。本当に素晴らしいアウトカムは、生徒達の内面の変化、つまり目には見えないアウトカムなのだと思います。彼らの感想の中もあるように、「命の大切さ」や「絆の大切さ」、「地域との関わりの重要性」などの再発見こそが、最も重要なアウトカムだったと、今、確信しています。
私にとってこの1年は本当に大変な1年間でしたが、貴重な経験をした1年でもありました。このチャンスを頂けた、防災教育チャレンジプラン実行委員会の皆様に心から感謝いたします。そして防災教育を通じて学んだ生徒達一人ひとりの温かい心が風化することなく、成長し続けることを心から願っています。
由岐町総務課 浜 大吾郎 |