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2005年度実践団体の報告〜プランの効果メリット

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徳島県由岐町立由岐中学校  実践団体の紹介・連絡先
1年間の実践の流れ | 学習の内容 | プランの効果メリット | 最終報告会資料(PDF) | 最終報告書(PDF)

参加者の声
 1学期の防災学習では、生徒達の反応を客観的に知るために、毎回のように学習終了後、アンケート調査を行った。それにより生徒達の防災学習に対する興味の深さや、生徒一人ひとりの考え方などを知ることができた。さらに生徒達自身の中では、アンケートに回答することで学習の反すうとなった。
 また学習全体を通して、12月に感想文を書かせたが、防災学習を通じて「命の大切さ」や「絆の大切さ」、「地域との結びつきの重要性」などを学んだという意見が多く書かれており、スタッフ全員が改めて防災教育の重要性を再認識した。
感想・反省・課題  「人と人との温かいつながり、ふるさとを愛する心」カレンダーの裏にあるこの言葉は、地元教員として私が最も大切にしている言葉です。過疎化が深刻な我が由岐町では、町外へ出て行く若者が後を絶たず、将来由岐町にとどまる生徒を育てたい。そのためには、「由岐町を今以上に知ってもらい、今以上に愛してほしい」という願いを持っています。この防災学習を通じて生徒たちは地域の中に入り、地域の人とふれあう中で、人と人とのつながりの大切さや町の良さに気づき、由岐町を好きになってくれたと思います。防災学習で深めたつながりと、ふるさとを愛する心を生涯持ち続けてほしいです。
由岐中学校  大田 弘士

 中間報告で林先生から「アウトカム」の重要性について、私は理解したつもりでいました。
しかし、この1年間の防災教育を通じて、「私は勘違いしていたかも知れない」と思いました。
私達は生徒達と一緒に防災教育を通じて「防災カレンダー」というハードのアウトカムを作った気でいましたが、それは単なるアウトプットでしかありませんでした。本当に素晴らしいアウトカムは、生徒達の内面の変化、つまり目には見えないアウトカムなのだと思います。彼らの感想の中もあるように、「命の大切さ」や「絆の大切さ」、「地域との関わりの重要性」などの再発見こそが、最も重要なアウトカムだったと、今、確信しています。
私にとってこの1年は本当に大変な1年間でしたが、貴重な経験をした1年でもありました。このチャンスを頂けた、防災教育チャレンジプラン実行委員会の皆様に心から感謝いたします。そして防災教育を通じて学んだ生徒達一人ひとりの温かい心が風化することなく、成長し続けることを心から願っています。
由岐町総務課 浜 大吾郎

今後の予定 [来年度以降の進め方]
 今回実施したクラスにおいては、防災教育は今年度1年で終わりとなるが、防災だけにこだわらず、自分自身やふるさとを見つめ直す学習プランを立てていく計画である。
 なお防災教育については今後、1年生の総合的な学習の時間を利用して、実施していくつもりである。

[是非実施してみたい取り組み]
 南海地震や防災対策を題材にして、各地域の飛び出す絵本をつくってみたい。
 また由岐町では津波避難ももちろん重要なのだが、その後の避難所生活や仮設住宅建設などが大きな問題となることが予想されている。そこで中学生の新しい発想を取り入れてそれらの対策を考え、地域に発信していきたい。
事務局から一言 2005年度防災教育大賞受賞。子ども達が学習・体験した内容を手作りのカレンダーにまとめ、町内全戸(約1000戸)へ配布をした。復旧・復興への中学生からの提言もまとめられ、年間を通して、広がりのある充実した内容であること、地域とのつながりを大切に活動している点が高く評価された。