防災活動を実践している団体の方々により、防災教育における各位の取組の紹介と“学習指導要領の改訂を受けた防災教育の充実” “地域における防災教育の実践ノウハウ”をテーマとした分科会を行いました。
○佐藤 公治 様
【宮城県南三陸町立志津川中学校 教諭】
体験的活動を中心に構成(体験的防災教育)、地域の人材等協働教育(生徒が40〜50代の大人になったとの想定のもとで、生徒のみで実施する「避難所運営訓練」を計画、生徒たちが自分で考え行動、避難所において求められる「資質・能力」の育成)などのご紹介をいただきました。
○田中 良典 様
【滋賀県立彦根工業高等学校 教諭)
防災かまどベンチ作りが予想以上に防災教育に効果があり、具体的には、備える・人が交わる・意識を高める・訓練の場・他の活動との組み合わせ・防災教育・防災以外のことを学ぶ場としても活用できている点があるなどのご説明をいただきました。
○田渕 聡 様
【福岡県福津市立津屋崎小学校 校長】
○古賀 毅 様
【福岡県福津市立津屋崎小学校 主幹教諭】
「自らの命を守り抜く児童生徒を育てる防災教育の推進」をテーマに、「小中学校がすべてコミュニティスクール」「9年間を通した防災教育プログラム」等についてご紹介いただきました。さらに、重点化(合わせる)、強化(付け加える)、開発(掘り起こす)の継続の重要性についてもご説明をいただきました。
○南島 正重 様
【東京都立両国高等学校・附属中学校 主幹教諭】
「正しく恐れるために地震を趣味に」をテーマに、安全性の向上に伴う危険予測の能力が麻痺している現在、捨てられるPCやマウスを使って、地震の揺れをデータに取るといった学校での取り組み事例を挙げられ、科学を趣味にすることの重要性、知識や思考の面白さ、学びと社会・自然・防災との結合についてご説明いただきました。
○小野 哲 様
【社会福祉法人七ヶ浜町社会福祉協議会】
eコミマップを活用した防災教育の活動内容についてご報告いただくとともに、社会福祉協議会が中心となって学校・家庭・PTA・地域・行政と連携・協力し、防災教育を通した地域づくりについてご紹介いただきました。
○苅谷 由紀子 様
【社会福祉法人つくば市社会福祉協議会 グループ長】
これまでに被災した3つの災害においての、災害ボランティアセンターの活動をご報告いただくとともに、活動経験から今回の問題点や教訓を組織で学び、災害を繰り返し経験していく中で組織として成長していることをご紹介いただきました。
○高橋 直樹 様
【新居浜市消防本部総務警防課 副課長】
金栄校区において小学校で取り組んだ防災教育についてご紹介いただくとともに、子ども・親・高齢者世代がひとつとなって防災教育に取り組むことで、地域と防災を結び付けて学ぶことができることについてご報告いただきました。
○本田 栄子 様
【豊橋障害者(児)団体連合協議会
(豊橋市障害者福祉会館さくらピア)事務長】
障害者や障害者利用施設における防災教育についてご紹介いただくとともに、障害者利用施設で避難訓練を行うことで、障害者が避難する際の実態や問題点を把握したこと、また、障害者に対する一般の方の理解や配慮の重要性をご報告いただきました。
○意見交換会
各パネリストの活動紹介後、実行委員のコーディネートで各分科会のテーマについて意見交換を行いました。その後質疑応答も行われ、それぞれ終始活発な意見が飛び交う場となりました。
「学習指導要領の改訂を受けた防災教育の充実」についての分科会
- どんなことをきっかけにしてプログラムつくることができたのか
- 校内を巻き込む工夫や行政を巻き込む工夫について 等
「地域における防災教育の実践ノウハウ」についての分科会
- 本業が忙しい中で防災教育に熱心に取り組める理由
- 被災経験のない地域の方に防災教育の重要性を伝えるために必要なこと
- 知的障害を持った生徒の特性に合わせた防災教育 等