■被災者や支援者となった防災教育に取り組む団体の事例紹介と意見交換
午後は、被災者や支援者となった防災教育に取り組む団体より事例紹介として、これまでの取り組みと東日本大震災後の経緯や取り組みのご発表をいただき、発表後は6団体と参加者を交えて意見交換を行いました。
○あそびma・senka(岩手県盛岡市)
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2009年度防災教育チャレンジプラン実践団体】
「非常に小さな活動です。その中で、たくさんのことが生きることを考え、命を守り、命を育む活動が地域に根付くことを祈っています。」とお話いただきました。
○気仙沼市(宮城県気仙沼市)
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2005年度防災教育チャレンジプラン実践団体】
「心配するあまり家に戻って被災した子、親が子供を迎えに来て連れ帰って被災した子もいる。子供だけでなく、“てんでんこ”の意識を持ってもらうよう働きかけたい。」とお話いただきました。
○釜石市立釜石東中学校(岩手県釜石市)
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2010年、
2011年度防災教育チャレンジプラン実践団体】
「ここまで子供たちの命を預かっているという重責を感じたことは無い。釜石の奇跡と言われているが、生徒は“当たり前のことを当たり前にやっただけ”と言っている。防災教育では語り継ぐことが大切であるので、ぜひ伝えていき、地域と共に歩んでいきたい。」とお話いただきました。
○宮城県南三陸町立歌津中学校(宮城県南三陸町)
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2011年度防災教育チャレンジプラン実践団体】
「記録を残すことと、地域や保護者に元気になっていただきたいという課題を踏まえ、“震災記録部”“教育相談部”“生徒支援部”“地域支援部”の4つの部会で活動を行っている。今だからこそ、防災教育の必要性に異を唱えない。今後も取り組んでいきたい。」とお話いただきました。
○岩手県立宮古工業高等学校(岩手県宮古市)
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平成22年度ぼうさい甲子園 高校生の部 奨励賞受賞】
「津波が来るその日は誰にも分からない。消防もボランティアもすぐには来れないので、頼りになるのは地元の人である。これまでは、防災意識を高めるために津波模型を作って小中学校で実演をしてきたが、今後は復旧模型を作って宮古市に進呈したいと考えている。」とお話いただきました。
「今年度の開催は、被災地からの“子供たちが次の世代に伝えなくてはならない。いまやるしかない”といった力強いメッセージと、被災外から多く寄せられた応援メッセージに後押しされ、例年の2ヶ月遅れでスタートしている。震災の経験を風化させず、前向きに残すために、このコンクールをうまく活用して欲しい。」とお話いただきました。
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下記にて、事例紹介の模様を映像にてご覧いただけます。 (※データ容量が大きいため、表示に時間がかかる場合があります。 |