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ホーム > 2006年度実践団体の報告「伊藤貴広 『建築士だからこそできる耐震課外授業』 建築士による住宅模型を用いた防災教育の取り組み ?地域における専門家の連携? 」

2006年度実践団体の報告

防災教育の素材で探す  イベントとして実施したい  総合学習や選択授業で実践したい

伊藤貴広  実践団体の紹介・連絡先
1年間の実践の流れ | 最終報告会資料(PDF) | 最終報告書(PDF)

プラン名 『建築士だからこそできる耐震課外授業』
建築士による住宅模型を用いた防災教育の取り組み ー地域における専門家の連携ー
対象・参加人数 @ (対象)大井川南小学校5年生(参加人数)男37名・女45名 計82名
A (対象)大井川西小学校4年生(参加人数)男22名・女34名 計56名
B (対象)大井川西小学校5年生(参加人数)男36名・女32名 計68名
C (対象)大井川東小学校4年生(参加人数)男35名・女47名 計82名
実施期間 @ 2006年10月11日 10:30〜11:15
A 2006年11月15日 13:30〜15:00
B 2006年11月17日 14:00〜15:00
C 2006年11月24日 14:00〜14:55
目 的  地震による被害をただ伝えるだけでは、子供たちは怯えるだけで終わってしまう。被害を減らすためにはどうしたら良いのかを考え、対策法を知るだけでなく体験することは重要なことである。
 このプランの目的は、子供たちが事前防災の一つである建物の耐震診断と補強、家具固定の重要性を実際に建物の耐震診断や補強工事を行っている専門家本人(建築士)から得ることである。また、理解をより深めるために木造住宅の重量や耐震補強の効果を体感してもらうことを目的とする。
 なお、授業後には、必ず子供たちに対してアンケート調査を行う。授業の継続化は調査結果の蓄積につながり、専門家が子供たちに授業を行う場合の効果、課題を示す重要な資料になると考えている。
 今までの活動成果により小学校での課外授業がほぼ定着、今後は児童・生徒の年齢に応じた段階的な授業を目指す。小学生のときに耐震課外授業を受けた中学生に対して、より専門的な内容や経験談を語ることで、防災に対する関心や危機意識の定着化を図る。
内 容

【実践内容の紹介】
○耐震課外授業の実施
 木造住宅の耐震診断、耐震補強を数多く手がけた建築士が、地元(大井川町)小学校の協力や地域の他専門家との連携により、自身の経験や技術を生かした体験型防災授業(耐震課外授業)を行う。これがプランの核であり、学校の授業として行うことを原則とする。
<2006年度 授業実績※1>
@ 「大井川町立大井川南小学校」にて住宅模型を用いた体験型防災授業実施
A 「大井川町立大井川西小学校」にて起震車を用いた体験型防災授業実施※2
B 「大井川町立大井川西小学校」にて住宅模型を用いた体験型防災授業実施
C 「大井川町立大井川東小学校」にて住宅模型を用いた体験型防災授業実施
次にプランの発展として以下の活動を行っている。
○継続的な授業実施につながる活動
* 地元の小・中学校に授業目的及び内容を説明※3
* 地元住民に授業目的及び内容を説明※4
○耐震課外授業の拡充、個人や地域における防災力向上につながる活動
* 地元周辺の小・中学校に授業目的及び内容を説明※5
* 他専門家(他団体)との連携強化※6
* 発達段階に応じた防災教育体制の確立※7
* インターネットによる情報発信の強化※8
* 他団体主催の防災イベントに参加※9
* 授業実践マニュアルの作成とウェブ公開※10
* 新教材(新しい住宅模型)の開発

※1. Y実践後 自由記述「参考資料1」参照
※2. 大井川西小学校5年生に対して毎年行っている耐震課外授業内容に追加する目的で4年生を対象に今年度から実施(Y実践後 自由記述「参考資料6」参照)
※3. Y実践後 自由記述「参考資料2」参照
※4. Y実践後 自由記述「参考資料3」参照
※5. Y実践後 自由記述「参考資料4」参照
※6. Y実践後 自由記述「参考資料5」参照
※7. Y実践後 自由記述「参考資料6」参照
※8. Y実践後 自由記述「参考資料7」参照
※9. Y実践後 自由記述「参考資料8」参照
※10. Y実践後 自由記述「参考資料9」参照

成 果

○ より多くの子供たちに事前防災の必要性、効果を伝えることができた。
○ 専門家が子供たちに授業を行う場合の効果、課題を示す重要な資料を残すことができた。
○ 発達段階に応じた防災教育体制の確立への第一歩を踏むことができた。起震車を用いた体験型防災授業は、耐震課外授業内容の理解に役立つだけでなく、学校側の信頼を高め、建築士による防災教育への取り組みへの理解者と連携する他専門家を増やすことができた。
○ 多くの小・中学校に授業内容と効果を説明することで、授業実施の機会が増えた。
○ 他専門家(団体)の防災イベントに協力することで信頼関係が強まった。
○ 他の団体の防災イベントに参加することで、学んだ点も多く交流の幅が広がった。