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ホーム > 2005年度実践団体の報告「千葉県我孫子市立湖北小学校」

2005年度実践団体の報告

防災教育の素材で探す  イベントとして実施したい  総合学習や選択授業で実践したい

千葉県我孫子市立湖北小学校  実践団体の紹介・連絡先
1年間の実践の流れ | 学習の内容 | プランの効果メリット | 最終報告会資料(PDF) | 最終報告書(PDF)

プラン名 めざせ 地域の防災リーダー!! 〜学校と地域の架け橋「防災新聞」づくり〜
対象・参加人数 我孫子市立湖北小学校第6学年 92名
実施期間 2005年4月〜2006年3月
目 的 自分たちの学習してきた防災の知識を、広く地域の方々に広めていくために「防災新聞」作りに取り組む。継続的に防災情報を伝えていくことで、町の中の防災リーダーとして活躍していくことを目指す。
小学生から地域へと情報発信をすることで、地域全体の防災意識を高め、災害に強いまちづくりに貢献したい。
内 容

*月一回程度の防災新聞発行。
*実際の地震災害の様子について、および防災に関する今後の課題等について専門家の方の話を聞き、今後の防災学習に生かす。
*防災ゲームの作成および実践。
*防災ゲームを利用した職員研修を行い、教師自身も災害時における実践力を身につける。
*地域防災マップの制作、及び配布

【実践内容の紹介】
防災ゲーム「わが家の大作戦」
防災新聞作り
「市民防災の大切さについて」非常時に役立つ「明かり」づくり体験
「簡単便利なコンロ」作り実習
「簡単便利なコンロ」を利用した調理実習
防災マップ作り 
防災マップハンドブック作成
人形劇制作
「ぼうさいダック」活用計画
「ぼうさい駅伝」
2年間の防災学習をふり返ろう

成 果 ○子どもたちが防災について受け身ではなく、積極的に考え、家族や地域へ自主的に働きかけるように成長した。
○はじめは、防災に対して無関心であった家族が、子どもたちの熱心な働きかけにより、家庭で非常食や非常持ち出し袋の準備をしたり、防災対策をとったりと変わっていき、大人を動かすことができた。
○地域へ定期的に防災新聞を発行したことで、学校と地域との距離が縮まり、地域の方々の学校に対する関心が高まり、子どもたちの活躍する姿から、学校への理解も徐々に深まってきている。
○湖北小学区に配布していた「防災新聞」の良さが、人づてに教育委員会へ伝わり「学びの扉」という学校間LANを通じて我孫子市内へと発信されるようになった。
○千葉県自主防災組織シンポジウム分科会にて活動発表をし、湖北小での取り組みが、我孫子市から千葉県へと広がり始めた。当日、千葉県教育庁の方も参観しておられ、千葉県で来年度より進める予定の防災教育推進事業の参考に湖北小の取り組みについて詳しく教えて欲しいとの申し出もあった。はじめは小さな輪であった子どもたちの防災の輪が湖北地区、我孫子市、千葉県とますます大きな輪へと広がりつつある。
○そして、何よりも子どもたち一人一人の「自助」に対する意識が高まった。以前は、学校にいるときに地震が発生しても、机の下に潜ろうとしない子どもたちも多く見られたが、防災学習を行うようになってから、小さな揺れでも全員が素早く机の下に潜り自分の頭を守るようになった。さらに、避難訓練の際も常に真剣に取り組みおしゃべりをすることなく素早く避難をすることができる。それは、子どもたち一人一人が、「なぜ頭を守らなくてはいけないのか」、「なぜ日ごろの訓練が大切なのか」をしっかりと理解しているからである。そして、訓練時の6年生のきびきびとした行動は、他学年にも良い影響を与えている。