教職員に対しては、防災体制を確認してもらうことを目的とし、実際の災害時以上の負荷をかけた結果、大きな反響はあったが、「防災」をより真剣に取り組む雰囲気が芽生えてきたことは大きな成果である。また、協力的な教員に、計画の大枠を作った段階で、ある程度の裁量を与えることで、「消火ホースリレー」といった思いもしない取り組みが行えたことも大きな成果である。
また、多くの防災教育を行った結果、どちらかというと内向的であった生徒達が率先して防災委員に立候補し、小学生と一緒に「防災かるた」や「防災すごろく」を行う姿は、当初全く予想もしていなかったことである。
今回の取り組みによって、防災に関する知識はもちろんのこと、社会とのつながりが持てるようになってきた姿を見ると、今回の試みは「生徒の成長」という大きな成果となった。
また、防災かるたの作成にかかわったある生徒のアンケートには「今まで人とかかわることを避けてきた私が、かるたを作る過程で、多くの人と話をすることができ、とてもうれしかった」と書いていた。防災教育が一つのきっかけとなり、小さな成功体験を積むことで、社会に出ていく上での大きな 枠での「教育」ができたことは、非常に大きな成果であると考える。 |