・実際に使用できる防災設備を手作りで行ったことは、「物理的効果」と「心理的効果」の 両面で地域防災力を向上させた。
・手作りであるため「地域オリジナル」のかまどベンチが製作できた。またオリジナルで ある方が強い意欲や創造力をかきたてるとともに、愛着があり大切にする気持ちが生ま れるなど、販売品に比べ高いコストパフォーマンスを実現できる。
・交流製作により、学校と地域、生徒と児童、地域の方に「出会い」や「つながり」をつ くることができる。製作は6回以上交流しており、防災の基本である「つながり」・「協 力」に深みが得られる。
・完成時の交流、完成後に炊き出し訓練(交流)等を行うことは、楽しみながら防災意識 を高揚できるもちろん、「完成の喜びを共有」でき、つながりを強化できる。
・かまどベンチは、炊き出し訓練での使用は別として、「災害が起きてから役立つ防災設備」 と考えていたが、河川洪水氾濫浸水深さなどの「防災サイン」をベンチに明示すること や、構造や形状の改良、用途の拡大をすることにより、「防災モニュメント」や「防災サ イン」として、普段の防災意識の啓発にも役立つ防災設備となった。つまり、普段はベ ンチとしての利用だけでなく、「災害が起きる前にも役立つ防災設備」となる。
・小学校での製作は、卒業記念製作とすれば、母校に「いつまでも忘れない地域防災に役 立つもの」を残すことができる活動となる。
・なお交流した6年生児童は、全校児童や保護者等に紹介・炊き出し実演するなど学習機 会まで行うなど、本プランが契機となり、予想以上の防災教育の展開となった。
・年齢や個人差による知識や技術レベルの違いがあっても、協力や交流により活動でき、 それぞれの立場で防災力や防災知識を学ぶことができる。 |