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2022年度防災教育交流フォーラム

2022年度実践団体の紹介

「2022年度防災教育交流フォーラムの様子」

 去る2022年10月15日と10月22日に、『2022年度防災教育交流フォーラム』が開催されました。
 今年度の防災教育交流フォーラムは、『阪神・淡路大震災以降の防災教育を振り返り、次の方向性を考える~2004年に始まった3つの防災教育の試みの20年~』と題し、中間報告会は昨年に引き続きオンライン開催、防災教育交流会は現地とオンラインのハイブリッドで開催いたしました。
 10月15日の中間報告会は、あらかじめ視聴した実践団体の活動発表動画を中心に、現在の活動における課題共有やこれからの方針など、実行委員をはじめとした参加者がディスカッションを行いました。
 10月22日は防災教育交流会として、ぼうさいこくたい2022と連携し、兵庫県神戸市の会場から防災教育分野代表者による基調報告とパネルディスカッションを行いました。
 下記に、防災教育交流フォーラムの様子をご報告いたします。

【10月15日(土):中間報告会】

■開会挨拶

前川 紘一郎様(内閣府政策統括官(防災担当)付 企画官(普及啓発・連携担当))  開会挨拶では、前川 紘一郎様(内閣府政策統括官(防災担当)付 企画官(普及啓発・連携担当))より、「かつては小・中・高等学校における実践活動から始まった防災教育チャレンジプランですが、近年それに加え、大学、地域の協議会、コミュニティ団体等様々な団体の皆さまにご参加いただいております。本日の中間報告会は、各実践団体の皆さまから活動紹介のビデオを作成いただきました。私も拝見しましたが、それぞれ興味深い取り組みだと思い、この後のディスカッションも楽しみにしているところです。本日の意見交換を通じまして、各実践団体の取り組みが皆さまに共有されるとともに、実行委員の皆さまのこれまでの経験を踏まえた貴重な助言が提供されることにより、今年度後半の実践活動が益々充実したものになるよう、そしてまた、実践団体間同士の交流により、いろいろな刺激も得られるのではないかと考えております。是非今日が実りある会になることを期待いたします。」とご挨拶いただきました。

林 春男委員長(国立研究開発法人 防災科学技術研究所 理事長)  林 春男委員長(国立研究開発法人 防災科学技術研究所 理事長)より、「コロナのためにオンラインで行うようになってから3年目に入っています。防災教育チャレンジプランというのは、これは良いな、是非伸ばしたいなと思うプランを選んで一年間皆さんと一緒に磨いていこうというのが趣旨です。大変重要なのは、自分たちのプランについて活動するのと同時に、他のプランの良いところ、優れたところを学び合い、それを糧として自身のプランを磨くことをこれまで20年近くやってきました。しかし、コロナ禍により、他の団体との接触が非常に限定されているために、この2年ほどは事前に中間報告のプランを録画したものをみんなに事前に観ていただき、中間報告会そのものは、オンラインの上ですが、むしろリアルに実行委員の皆さんやあるいは他の実践団体の皆さんと一緒になって、自分たちのプランについていろいろご議論いただいてより良いものにしていく機会にしようというのが今日の趣旨だと思います。2時間半ありますが、そのほとんどがブレイクアウトルームセッションでの議論ということになりますので、プランがより良いものに結実するように是非積極的にご参加いただければと願っています。」とご挨拶いただきました。


■防災教育チャレンジプラン実践団体発表

 中間報告会は、2022年度防災教育チャレンジプランに取り組んでいる実践団体(12団体)が、コロナ禍での活動経過や今後の課題をZoomによるブレイクアウトルーム形式で共有し、実行委員をはじめとした参加者からのコメント等をもとに2月の活動報告会までの活動をより良くすることを目的に開催されました。
 実行委員からのコメントは各実践団体へコメントシートとして後日配布し、良かった点や改善点、アドバイスなどをお伝えします。

下記(YouTube)にて、発表当日の模様と実践団体発表動画をご覧いただけます。
(※データ容量が大きいため、表示に時間がかかる場合があります。)

開会挨拶、今年度の趣旨・概要の説明
https://youtu.be/I2HE0saBQnc
実践団体発表動画
https://youtube.com/playlist?list=PLyCETxXAdkgCQnwfqAt-46gs134L3SYj1
クロージングセッション、閉会挨拶
https://youtu.be/MNok6Hdrvd8

 林 春男委員長より、全体講評として「問題点や解決策、あるいは今後について等非常に活発な議論が進んでいて、すごく良く進んでいたと思いました。A班は小学生をはじめ若い世代の子どもたちをターゲットにどうするか、先生はどう中心となって頑張っていくのか、地域との関係はどうか等をメインに議論が進んでいたように思います。また、B班は中高生なので、ある意味地域で一番元気に活躍してくれるポテンシャルを持っている人たちに対してどう意識を高めていくのか、連携をしていくのかというような課題になっていたと思います。そしてC班はどちらかと言えば地域の側から仕掛けている様々な仕組みを中心に進んでいて、地域との近さに関わるいろいろな議論があったと思いました。今日はたまたまA班で聞いていた時の印象が残っていて、熱心にやっている先生が転勤してしまった後、どうやって継続してもらえるのかという議論の中で出てきた意見に、「教員は変わるけど、地域は変わらない」という言い方をされていました。それが示唆することはいわゆるステークホルダーと言われている人たちとチャレンジプランの関係は変わらないということです。防災教育チャレンジプランというのはあくまでも「錦の御旗」だと思っていただいて、いろんなプロジェクトを進めていく周りのステークホルダーを集めるためとして使っていただき、そういう関係性の構築をし、それをきっかけとして地域の中で継続化していくそういう試みとしてこのチャレンジプランを捉えてもらえることが、すごく価値があるということを今日は改めて教えていただきました。」とお話しいただきました。

 最後に、前川 紘一郎様より閉会の挨拶として、「2時間半にもわたる会議ということでしたが、大変濃密な時間になったと考えております。ブレイクアウトルームセッションでの討議におきましても理解が深まり、新たな気づきであるとか実践団体相互の繋がりといったものも育まれたのではないかと感じました。私自身も各団体のまさにチャレンジを伺っておりまして大変参考になりました。これまでも元気がありましたけれど、ここ2、3年くらいはコロナの状況が常に変わっていく中で、各団体の皆さまもこれまで計画していたものをどういう風に実行していくかといったようなご苦労であるとか、あるいはここ2年くらい中断していたことによってその人的ネットワークをどういうふうにして戻していくのか、そこではICTをいろいろ活用したであるとか、過去のチャレンジプランに参加いただいた団体とのつながりを使ったという例もあり、大変印象深く聞いておりました。最後になりましたが本日の中間報告会を契機として、各実践団体の活動と交流が一層深まることを祈念いたします。」とお話しいただきました。

【10月22日(土):防災教育交流会】

■開会挨拶

村上 威夫様(内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(普及啓発・連携担当))  開会挨拶では、村上 威夫様(内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(普及啓発・連携担当))より、「本日のテーマは「阪神淡路大震災以降の防災教育を振り返る」です。阪神淡路大震災を経て、その教訓を次世代に引き継いでいこうという機運が高まった2004年に全国で防災教育を推進するための3つの取り組みが相次いでスタートいたしました。それが本日ご発表いただきます「1.17未来賞ぼうさい甲子園」「ぼうさい探検隊マップコンクール」そして「防災教育チャレンジプラン」です。阪神淡路大震災を契機として始まったこの3つの取り組みの歩みを振り返ることは防災教育の進展の経緯をたどることにもつながると思います。本日会場となっておりますここHAT神戸エリアの阪神淡路大震災記念人と防災未来センターは、震災の教訓を次世代に引き継ぐために設立された研究教育伝承拠点であります。この人と防災未来センターは今年設立20周年を迎えます。この節目の年にここ兵庫県神戸市で防災教育交流会が開催されることは大変意義深いことと考えております。本日の交流会が実りあるものとなりますことを祈念いたします。」とご挨拶いただきました。

■基調報告

 『阪神・淡路大震災以降の防災教育を振り返り、次の方向性を考える~2004年に始まった3つの防災教育の試みの20年~』をテーマに3名の方にご報告いただきました。

石井 布紀子様(NPO法人さくらネット 代表理事)より
1.17未来賞ぼうさい甲子園について

石井 布紀子様(NPO法人さくらネット 代表理事)  『ぼうさい甲子園は平成17年からスタートして今年で18回目となります。阪神で淡路大震災の経験と教訓を裏に未来に向かって継承していくために学校を中心とした取り組みを表彰するというところで続いています。年に約130から150団体の応募がありますが、小、中、高、大学、特別支援学校、それぞれの中から30団体ぐらいの受賞団体を出して参加を促進しています。受賞校から見える防災学習の成果として、災害発生時に命を守る力になった、ということが見えています。東日本大震災の時は、前年に受賞した学校が釜石東中学校だったこともあり、自主交流会などで子どもたち同士も色々な方法でつながっていたため、安否確認の報告なども事務局に寄せられて、その時どのように命を守ったのかということが強く伝わってくる素晴らしい機会となりました。特別支援学校の部門を新設し、多くの応募をいただいているところですが、1回きりしか出さない学校が圧倒的に多いのがこの事業の状況で、常連校は10回以上出してくださる学校もある一方で、ほとんどの学校は最初に出した時に賞が取れなかったら諦めてしまう傾向があります。もっと交流や様々な方法で応援を受け、教職員も子どもたちも主体的に取り組めるような環境ができれば良いのではないかと思っております。』
 とお話をいただきました。

杓子尾 駿様(日本損害保険協会 業務企画部 防災・安全グループ 係長)より
ぼうさい探検隊マップコンクールについて

杓子尾 駿様(日本損害保険協会 業務企画部 防災・安全グループ 係長)  『我々日本損害保険協会は、小学生向けということでぼうさい探検隊を行っております。街中探検をして地域の方へのインタビューを通じ、防災、防犯、交通安全に関する施設や設備を発見したら写真を撮ってマップを作成し、発表していただいております。2022年度で19回目ですが、これまで約3万1000作品の応募があって、携わった児童数は約21万2000人にものぼるところです。ぼうさい探検隊の目的の大事な点は二つありまして、楽しみながら学んで自分たちの力で気づくということ、もう一つは地域に愛着を持っていただくことです。マップ作りを通じて子供たちが危険箇所として指摘した部分が自治体の耳に入り、実際にハードが改善されたという事例もございます。また、直近の変化している部分として、2019年度からタブレットを使って取り組めるようになっております。コロナウイルスの影響で、2020年度21年度は参加者がガクッと減っています。そんな中、応募内訳の多くにタブレットの作品が多く占めていました。タブレットが無かったらもっと減っていたのではと思います。変化し続けてきたからこそ、こうした有事のときでも対応できたのではないか、変化することはとても大事なことではないかと思います。』
とお話をいただきました。

木村 玲欧様(兵庫県立大学環境人間学部・大学院環境人間学研究科 教授)より
防災教育チャレンジプランについて

村 玲欧様(兵庫県立大学環境人間学部・大学院環境人間学研究科 教授)  『防災教育チャレンジプランは、内閣府などのサポートの元に、2004年から20年近くやっています。防災教育の専門家有志で実施し、学校や地域などのべ330団体ぐらいを支援しています。中間報告や最終報告などいくつかの報告の場でチャレンジしている他団体と意見交流をしたり、親身になってくれる実行委員がいたりと、アドバイスを受けながら最後に成果を発表していただくというのが特徴になります。また、全ての団体へサポーター認定証をお渡ししています。次年度も新しいチャレンジが出てきますので、防災教育をチャレンジしたい人たちの場を作ってその活動の場を広げていこうというのも特徴です。 これまでの実践団体の調査分析ですが、災害が起こるとその災害の周りの地域でもどんどんチャレンジしていただいているという状況です。北海道、東北では地震や津波災害、中国、四国、九州では水害や土砂災害、関東、中部、関西では災害全般をターゲットとしているチャレンジが多くなっています。チャレンジプランで様々な地域の人たちが様々な自分たちの災害や地域特性に特化したプログラムをチャレンジしようとしていて、自分のプランをより広げていく交流の場というのは有用性があるのではないかと思っております。』
 とお話をいただきました。


■防災教育関係の代表者等によるパネルディスカッション

 防災教育関係の代表者等により、テーマを元としたそれぞれの研究や知見によるパネルディスカッション形式の意見交換を行いました。

テーマ

阪神・淡路大震災以降の防災教育を振り返り、次の方向性を考える
~2004年に始まった3つの防災教育の試みの20年~

コーディネーター

諏訪 清二様(兵庫県立大学 特任教授 / 防災教育学会 会長)
諏訪 清二様
(兵庫県立大学 特任教授 / 防災教育学会 会長)
 

パネリスト

佐藤 翔輔様(東北大学災害科学国際研究所 准教授)
佐藤 翔輔様
(東北大学災害科学国際研究所 准教授)
池田 真幸様
(防災科学技術研究所 特別技術員)
池田 真幸様 (防災科学技術研究所 特別技術員)
佐藤 健様 (東北大学災害科学国際研究所 防災教育実践学分野 教授)
佐藤 健様
(東北大学災害科学国際研究所 防災教育実践学分野 教授)
舩木 伸江様
(神戸学院大学 現代社会学部社会防災学科 教授)
舩木 伸江様 (神戸学院大学 現代社会学部社会防災学科 教授)
下記(YouTube)にて、発表当日の模様をご覧いただけます。
(※データ容量が大きいため、表示に時間がかかる場合があります。
https://youtu.be/RHeUJ4SGZyo

  なお、今年度の最終的な成果報告は、2022年2月11日(土)に開催する予定です。


【防災教育チャレンジプラン事務局】