近年、新生児医療の発達とともに人工呼吸器や経管栄養などの医療ディバイスを使いながら生活している子どもたちが急増しており、全国に2万人近くいるといわれている。災害時にこのような医療的ケア児をいかに守れるのか、日ごろからどのような準備をしておいたら良いかなどを、子どもたちの家族、医療、福祉、保育などの関係者が学び、防災に繋げていくとともに、子どもたちの命を守るための横のつながりを構築したいと考えている。 医療的ケア児を積極的に受け入れる保育園として開園した小規模保育園キコレは、2020年度3名の医療的ケア児と4名の医療的ケアは必要ないけれど重度の障害を抱える子どもたちが通園している。災害時に子どもたちの命を守るために、毎月1回の避難訓練を実施するとともに、非常時用の物品の準備や地域の専門家との関係構築に取り組んでいる。 |