本プランの特徴は、平成30年8月に竣工した新校舎を防災の施設として、避難所としての視野にいれた次のことにあります。(1)京都の災害の歴史から学ぶこと。(2)科学的な見地から探究学習すること。(3)生徒が地域のリーダーとしての資質向上すること。以上のことを踏まえ、先ず自分自身の身は自分で守り、災害に備えること、地元地域の方々への貢献ができることが期待できます。また、このプランが新たな伝統となり、これからの礎となります。
鴨沂とは、鴨川のほとりという意味で、校舎建て替えの際、発掘調査で、天明の大火の黒く焦げた地層や、かつて鴨川の川底であったことを当時の生徒も調査に参加し体験しました。大火や地震、洪水の文献も京都は千年の都であっただけに数多くあり、その教訓を活かさねばなりません。学校の西隣は仙洞御所があり、その周囲には京都御苑が広がり、災害時には大きな役割を果たさねばなりません。そのためには、施設としてだけでなく、これまで地域と密に連携した関係と生徒自らの能力を防災に備えて発揮してゆきたいと考えます。