本市では、教育委員会が作成したカリキュラムをもとに、2020年度から市立小学校3・5年生において「総合的な学習の時間」における授業としての防災教育を新しく始めている。そこで、小学校での学習だけで終わることのないよう、防災に関する知識や実践力、防災意識を継続させていくために、中学校の防災教育カリキュラムを新たに作成し、中学生への防災教育を行うことをねらいとしている。
小学校からの系統性を踏まえながら、中学生という発達段階を考慮し、生徒が自主的・主体的に活動できるような内容や、家庭や地域をつなぐことができるような内容を組み込んだ学習指導案を作成し、モデル校を設定して様々な形で実践した。
① 「知識」「体験活動」「発信」等、様々な内容・活動を組み込んだカリキュラム案を作成。
② モデル校での授業実践。
(「自助・共助」の学習、被災地を巡る現地学習会、被災者による講演会、防災食体験活動)
③ モデル校での実践を踏まえたカリキュラムの再構築。
① モデル校での授業や体験活動等の実践を通じて、中学校への防災教育カリキュラムの構想が明確になり、カリキュラム作成の見通しをもつことができた。
② 授業として防災について学習したり体験活動を行ったりすることで中学生の防災に関する知識や実践力が身に付き、災害を自分事として捉え、「わがこと意識」の向上を図ることができた。
③ 市の防災部局や関係機関、被災した真備町で復興活動に取り組む地元の方々等、連携・協力をすることができた。