2020年4月に小規模保育園キコレが開園した時には、防災に関して避難訓練の年間計画が立てられたのみであったが、そこから「防災マニュアル」の作成、非常時の持ち出し袋の作成、様々な想定での避難訓練の実施を積み上げてきた。新型コロナウィルスの影響で、広域ネットワークづくりをすることは難しかったが、地域の警察署、消防署の協力も得ながら防災に取り組むことができた。また、1月18日には、佛教大学・福祉教育開発センターで災害ソーシャルワークを研究されている後藤至功先生をアドバイザーに招き、阪神淡路大震災級の地震を想定した避難訓練を実施する予定である。 キコレに通園している7名の園児の中、独歩ができる園児は1名、口語でコミュニケーションがとれる園児は1名のみであるが、 避難訓練の経験を積み上げることで、警報音が聞こえたら保育スタッフの指示をしっかり聞き、静かに避難ができるようにな ってきている。言葉が通じにくい中でも、経験を積み上げることで自分の命を守るための行動が取れるようになってきているとい うのは、大きな成果である。
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