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ホーム > 2020年度実践団体の報告「特定非営利活動法人 i-care kids京都」

2020年度実践団体の報告

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特定非営利活動法人 i-care kids京都  実践団体の紹介・連絡先
最終報告会資料(PDF) | 最終報告書(PDF)

プラン名 医療的ケア児と家族のための防災チャレンジ
プランの対象 園児・家族
目 的

近年、新生児医療の発達とともに人工呼吸器や経管栄養などの医療ディバイスを使いながら生活している子どもたちが急増しており、全国に2万人近くいるといわれている。災害時にこのような医療的ケア児をいかに守れるのか、日ごろからどのような準備をしておいたら良いかなどを、子どもたちの家族、医療、福祉、保育などの関係者が学び、防災に繋げていくとともに、子どもたちの命を守るための横のつながりを構築したいと考えている。

医療的ケア児を積極的に受け入れる保育園として開園した小規模保育園キコレは、2020年度3名の医療的ケア児と4名の医療的ケアは必要ないけれど重度の障害を抱える子どもたちが通園している。災害時に子どもたちの命を守るために、毎月1回の避難訓練を実施するとともに、非常時用の物品の準備や地域の専門家との関係構築に取り組んでいる。

概 要

① 非常時持ち出し袋の作成や避難計画の作成

② 小規模保育園キコレでの毎月1回の避難訓練の実施

③ 地域の警察署、消防署、行政、専門家との連携

④ 保護者への啓蒙活動

成 果

2020年4月に小規模保育園キコレが開園した時には、防災に関して避難訓練の年間計画が立てられたのみであったが、そこから「防災マニュアル」の作成、非常時の持ち出し袋の作成、様々な想定での避難訓練の実施を積み上げてきた。新型コロナウィルスの影響で、広域ネットワークづくりをすることは難しかったが、地域の警察署、消防署の協力も得ながら防災に取り組むことができた。また、1月18日には、佛教大学・福祉教育開発センターで災害ソーシャルワークを研究されている後藤至功先生をアドバイザーに招き、阪神淡路大震災級の地震を想定した避難訓練を実施する予定である。

キコレに通園している7名の園児の中、独歩ができる園児は1名、口語でコミュニケーションがとれる園児は1名のみであるが、

避難訓練の経験を積み上げることで、警報音が聞こえたら保育スタッフの指示をしっかり聞き、静かに避難ができるようにな

ってきている。言葉が通じにくい中でも、経験を積み上げることで自分の命を守るための行動が取れるようになってきているとい

うのは、大きな成果である。