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ホーム > 2018年度実践団体の報告「見てみようよ!常総市の会」

2018年度実践団体の報告

防災教育の素材で探す  イベントとして実施したい  総合学習や選択授業で実践したい

見てみようよ!常総市の会  実践団体の紹介・連絡先
最終報告会資料(PDF) | 最終報告書(PDF)

プラン名 水害の記憶を未来につなげる『ステッカーツアー』運営
プランの対象 高校生〜大学・一般
目 的

水害の記憶の風化を防ぎ “想定外”の発生可能性を常に共有していける“防災減災に鈍感にならない地域”づくりを推進する。「水害を記録にとどめない(痕跡を消し去る)復興」ではなく、「水害の記憶とともに生きていく復興」の実現のために、防災減災意識を高める目的を持つ。鬼怒川と小貝川に挟まれた常総市は古より水害常襲地帯であり、古い農家では納屋に船を吊ってあるなど、“備え”をしていた。このステッカーツアー準備段階では、コース造成メンバーチームが参加する形で、研究者の話を聴く「勉強会」も実施し、“水とともに生きてきた”地域の歴史を学ぶ。そのうえで、それらの知恵や教訓を伝えていくきっかけとして、まずは昨年9月の豪雨災害の記憶風化を防ぐ『ステッカーツアー』をスタディツアーとして確立する。これは、今後の、“市民防災力”向上のきっかけになるものである。

内 容

2015年9月豪雨による水害被害の記憶を風化させない被災地域の取組として、①水害体験の掘り起し ②語り部の発掘・育成 ③街の各所における洪水高の記録表示(洪水水位高ステッカー表示) を一体のプロセスとした「ステッカーツアーコ−ス造成」を行う。これは市内外在住の一般や市内高校生による「ステッカーツアーコース造成チーム」が、市内洪水被災地域を取材し、当時の記憶を語っていただける“語り部”を掘り起こすとともに、当該地域の洪水時水位を聞き出し、それをマップ化、その後、多くのツアー参加者を集めたウォークツアー(語り部のもとを訪れ各ポイントに参加者で水位ステッカーを貼って歩く『ステッカーツアー』)を実施運営するものである。

成 果

チャレンジプラン委員の方のコメントや、何より地域の他の方の助言もあり、2018年度はプリミティブな水害記憶継承にとどまらず、水害の背景となった地形把握を自転車ツアーで行う、街の復興状況を”発見”する(ウォークツアー)など、手法やテーマを変化させて、より広い層に受け入れられるよう試行した。水害の記憶の伝承の形は、まだまだ開発余地があり、それは単に教条的なスタンスだけでなく参加者の“楽しみ”の部分を多くして参加のすそ野を広げることが重要であるとあらためて認識した。

製作物