水害の記憶の風化を防ぎ “想定外”の発生可能性を常に共有していける“防災減災に鈍感にならない地域”づくりを推進する。「水害を記録にとどめない(痕跡を消し去る)復興」ではなく、「水害の記憶とともに生きていく復興」の実現のために、防災減災意識を高める目的を持つ。鬼怒川と小貝川に挟まれた常総市は古より水害常襲地帯であり、古い農家では納屋に船を吊ってあるなど、“備え”をしていた。このステッカーツアー準備段階では、コース造成メンバーチームが参加する形で、研究者の話を聴く「勉強会」も実施し、“水とともに生きてきた”地域の歴史を学ぶ。そのうえで、それらの知恵や教訓を伝えていくきっかけとして、まずは昨年9月の豪雨災害の記憶風化を防ぐ『ステッカーツアー』をスタディツアーとして確立する。これは、今後の、“市民防災力”向上のきっかけになるものである。 |